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【開催報告】環太平洋国際化学会議2021(Pacifichem2021)

2021年12月23日

環太平洋国際化学会議2021(The 2021 International Chemical Congress of Pacific Basin Societies (Pacifichem))は日本時間の2021年12月17〜22日の6日間に、今回初めてVirtual形式で開催致しました。

シンポジウムオーガナイザーを始め多くの皆様に支えられ盛況のうちに閉幕を迎えることができまました。ご協力賜りました皆様、本当に心よりお礼申し上げます。誠にありがとうございました。

Pacifichemとはハワイ・ホノルルで5年ごとに開催される世界化学界最大級の国際会議であり、日本 (※今回の主催国)、アメリカ、カナダ、ニュージーランド、オーストラリア、韓国、中国の7化学会が共同主催団体となっています。Covid-19の影響を受け、本来の開催年である2020年に通算8回目を開催する予定でしたが1年延期となり、2021年に入っても感染状況の急激な悪化など懸念要因が多く、Virtualのみでの開催という決定を10月8日に行いました。そのため、当初予定では18,000件超の講演、2万人を超える参加者を想定していたものの実際には半分程度の規模に縮小しての開催となりました。

今回の開催シンポジウム数399、全セッション数1,142、講演数9,295件(口頭講演6,877、ポスター講演2,418件)、また参加登録数は8,720名 (内 学生は2,626名)、世界71の国・地域からご参加頂きました。

会期中の主なイベントを以下のように開催し、盛会のうちに終了致しました。

  • 開会式 12月17日(小林会長祝辞、基調講演 川合眞紀教授 分子研所長、本会前会長)
  • ノーベル賞受賞記念講演 12月21日(吉野彰先生、2019年ノーベル化学賞受賞者)
  • ネットワーキングイベント 各日2回開催 例:12月22日 『次回Pacifichemへの提言』 (澤本国際組織委員長およびChris Welch小委員会委員長)
  • 学生研究賞(Student Research Competition)の参加者による最終受賞者選考投票 1,400名の応募者のなかから2分間の事前録画の講演動画を視聴した参加者が選考投票に参加し、最終的に40名の受賞者(内 日本人18名)を決定した。
  • 子供向け実験ショーイベント 12月16日および20日の2回時間帯を変えて開催)

なお、今回は世界各国の講演者、聴講者を想定し、どのタイムゾーンであっても参加可能なようにセッション開催時間を大きく3つに分類するなどの配慮を行うとともに、当日のライブセッションを聞き逃した方のために、会期終了後もオンデマンドで講演動画を1月末まで視聴可能なよう講演者にアーカイブ配信用データをアップロード頂くなどの取組みを行いました。

オンデマンドでの視聴コンテンツは、参加者ポータルから視聴頂けます。また参加登録を行っていない場合でもアカウントを作成頂ければ下記から全体プログラムをご覧いただけます。プログラムを見てぜひ視聴したいと思う講演がありましたら、参加登録を行って頂けますとオンデマンドデータをご利用可能となりますので是非ご検討ください。

次回は従来どおりハワイ・ホノルルで開催することを想定し、化学のさらなる発展に今後も積極的に貢献して参ります。(※開催年は未定です。)
皆様本当にどうもありがとうございました。