2018年8月24日
教育・普及部門普及・交流委員会は8月18日(土)、児童養護施設、社会福祉法人「光の子どもの家」(埼玉県加須市)で6回目の実験教室を開催した。「光の子どもの家」は,平成24年度文化庁記録映画大賞や厚生労働省社会保障審議会特別推薦などを受けたドキュメンタリー映画「隣る人」の舞台になった施設で,当日は小学生を中心に30名近い子どもたちと職員が参加した。
前半は,齊藤幸一普及・交流委員会委員長(開成中学校・高等学校教諭)が講師を務め,「鏡」というテーマで歴史や作り方,鏡像異性体などクイズ形式も交え,子どもたちや職員と面白くやり取りをした。最後は演示実験で大きめのグラスに銀鏡反応による鏡を作成した。後半は宮本一弘先生(開成中学校・高等学校教諭)が参加型の実験である「ヨウ素デンプン反応で絵や文字を書く」,「ペットボトルとさかなの形をした醤油入れを使った浮沈子の作成」「二枚の偏向板を使った光の実験」を実施し,職員の方々も含めて工作や実験など楽しい時間を過ごした。実験教室の常連になった,上級生たちもおり,新しく参加した子供たちをリードしてくれた。例年同様「自由研究のヒントになった」という感想はもとより,理科を身近に感じてくれている様子がなによりであった。 「夏の行事として定着してきたこの実験教室をさらに充実した内容にしていきたい(齊藤委員長)。」