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【開催報告】「化学ってすごい! 2019冬」(東京都)

2019年2月27日

 2月24日(日)に科学技術館(千代田区北の丸)実験スタジアム-Lにおいて、小学生向け化学実験教室「化学ってすごい! 2019冬」(主催:日立化成株式会社、共催:公益社団法人日本化学会、科学技術館)が開催された。宮本一弘教諭(開成中学校・高等学校)が講師となり、「光を分けよう!」、「色の魔法!」、「浮沈子を作ろう!」の3つの実験をおこなった。当日は30名の小学生が参加し、盛況であった。

 1つ目の実験「光を分けよう!」では、実験室の照明の光を、分光シートを使って分ける実験をおこなった。その後、赤色、緑色、青色のLEDを使ったライトの光を用いて、光の三原色について理解を深めた。紫色の光が赤色と青色の光に分かれたり、黄色の光が赤色と緑色の光に分かれたりするのを観察して、小学生だけでなく保護者たちも驚いていた。2つ目の実験「色の魔法!」では、紫芋の食用色素を溶かした色水に、アルカリ性であるアンモニアが溶けている虫刺されの薬を滴下して、青色~青緑色にした。その後、ドライアイスを加えて酸性にし、色水の色を赤紫色にした。小学生たちは、次々と変わる色を楽しそうに観察していた。3つ目の実験「浮沈子を作ろう!」では、ペットボトルの中の醤油さしが、なぜ浮いたり沈んだりするのだろうと考えながら実験していた。「浮沈子の実験」はよくおこなわれる実験であるが、浮き沈みする理由を理解するのは難しい。今回の実験では、醤油さしの中の液面が上下しているところを観察し、「なるほど!」と理解できていたようである。

 参加した小学生たちは、3つの化学実験を通じて、化学の楽しさを十分に満喫していたようであった。イベント終了後には日本化学会で作成している「化学の日缶バッジ」や「周期表クリアファイル」などのお土産が配布された。

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