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【開催報告】「化学ってすごい!2019秋 ~国際周期表年特別企画~ 」日立化成×科学技術館×日本化学会(東京都)

2019年10月29日

 10月27日(日)科学技術館(千代田区北の丸)実験スタジアム - Lにおいて、「化学の日」の実験教室「化学ってすごい! 2019秋 ~国際周期表年特別企画~」(主催:日立化成、共催:日本化学会、科学技術館)が開催された。この実験教室は,毎年「化学の日」のイベントとして行われているが、今年は国際周期表年特別企画としても開催した。当日は,小学生30名が参加した。宮本一弘教諭(開成中学校・高等学校)が講師となり、「消える絵!?」、「巨大マシュマロを作ろう!」,「吹き玉で遊ぼう!」、「光で遊ぼう!」の4つの実験を行った。子どもたちは楽しそうに目を輝かせながら実験に取り組んでいた。

 「消える絵!?」では、ヨウ素を含んだ赤茶色のうがい薬で紙に絵を描くと紫色に変化する実験をおこなった。さらに紫色の絵を,ビタミンCを含んだペットボトルのお茶でなぞると,絵が消える実験も行った。色が変化したり,絵が消えたりする実験で,子どもたちは「どうして?」と驚いていた。「巨大マシュマロを作ろう!」では,真空保存容器を用いて,マシュマロを大きくする実験をおこなった。皆が良く知っているマシュマロが大きくなる様子を見て,子どもたちは大盛り上がりであった。「吹き玉で遊ぼう!」では,昔から知られている科学遊びである「吹き玉」を作り,ボールが上下に動くだけでなく,左右に揺れている様子を発見して楽しそうに実験していた。「光で遊ぼう!」では,偏光板を用いて,いろいろな色をコップの中で見る実験をおこなった。2枚の偏光板を用いて,明るくなったり暗くなったりするだけでなく,紫色,赤色,緑色,黄色など,いろいろな色を見ることができとても驚いていた。4つの化学実験を通じて、化学の楽しさを十分に満喫していたようである。

 イベント終了時には、「一家に1枚周期表」で,吉野彰先生がノーベル化学賞を受賞したリチウムイオン電池のリチウムや,実験で用いたヨウ素を探したりして,周期表を楽しんでいた。

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