2019年9月18日
東邦大学理学部教員養成課程と日本化学会共催による「第6回化学実験研修会」が8月25日(日)、千葉県船橋市の東邦大学習志野キャンパスで開催された。中学・高等学校、高等専門学校の教員を対象に、安全で教育現場で役立つ化学について指導するもので、教員および教職を目指す学生40名が参加した。
実験研修会は東邦大学理学部教員養成課程の今井泉教授が主導して開催され、日本化学会が共催として協力している。実験スキルの向上や化学の授業を進める上での要点などを、後の理科教育を担う若い教員の指導能力、実験指導のスキルアップを図ることが目的に開催している。
最初に小松寛 先生(開成学園中学校高等学校 教諭)より「生徒が主体的に学びあい、理解を深めていく授業デザインを考える」の講演があった。講演では、探究課題の一例として炭酸水素ナトリウムの熱分解を取り上げ、卓上カセットコンロや携帯タイプの電子天秤を使いながら実際の授業の進め方を紹介された。
実験研修のプログラムは妻木貴雄 先生(元 筑波大学附属高等学校 教諭)が講師となり、水素の燃焼と爆発の演示実験を含めた安全性を考慮した水素発生装置の紹介や、水素発生装置への安全な点火法、白金箔を触媒とする水素爆発装置の製作、アセチレンの発生・捕集・燃焼・爆発など安全に行うことができる各種の実験が行なわれた。
当日のプログラムは以下の通り
日時 8月25日(日)10時~13時15分
場所 東邦大学習志野キャンパス(千葉県船橋市)
プログラム
10:00~10:05 講師紹介
10:05~11:05 「生徒が主体的に学びあい、理解を深めていく授業デザインを考える」
小松 寛(開成学園中学校高等学校 教諭)
11:15~13:15 「中学・高校で扱う爆発性気体の実験」
妻木貴雄(元 筑波大学附属高等学校 教諭)