化学と工業 Vol.78 No.6 2025 (期間限定無料公開)
- 巻頭言
世代個性と科学の展開 /磯部 稔/349
- 論説
化学グランプリと地方大学の役割 /三好徳和/353
- 化学構造リプログラミング～統合的物質合成科学の創成～
未来社会における物質・材料は機能の高度化はもとより，低環境負荷やリサイクル性など多様な要求を同時に満たすために，物質の構造が複雑化することが予想される。計算化学・情報科学の進展に伴い複雑物質の精緻な設計が可能となりつつあるが，設計された複雑物質を迅速に合成するための手法は必ずしも存在せず，今後のボトルネックとなる。2024年に学術変革領域研究（A）に採択された「化学構造リプログラミング（SReP）による統合的物質合成科学の創成」では，複雑物質合成の新アプローチとして「物質の骨格構造を後から部分的に編集する方法」の開拓・深化が進められている。本特集では，当該領域研究の研究者らに，有機分子，無機物質，巨大物質，それらの分析・シミュレーションの観点から，化学構造リプログラミングの重要なトピックを執筆いただき，物質合成科学研究の最新動向を紹介する。 〔担当：岡本敏宏・栗山敬祐・竹入史隆〕/ 356
1 化学構造リプログラミング――コンセプトと展望 /鳶巣 守
2 有機分子のリプログラミング――分子骨格を部分編集するための方法論 /鳶巣 守
3 無機物質のリプログラミング――無機物質を部分編集する方法論と高機能触媒の開発 /山口和也
4 巨大物質のリプログラミング――巨大物質を部分編集する方法論と新物質の開発 /小野田 晃
5 化学構造リプログラミングのための構造・機構解析 ――オペランド分光・光/電子物性計測・量子化学計算によるSReP解析 /山添誠司
- Gallery 【R&D特集】/ 370
ケミクレア創立70周年 有機合成技術を究め100年企業へ
1 社会課題解決に貢献する研究開発
2 日産化学の研究開発
3 10年後の未来を見据えた三菱ケミカルのイノベーションアプローチ
4 持続的イノベーションの実現へ向けた取り組み
- Division Topics/388
1 有機化学 ピロロイミノキノンの発散的誘導体化に立脚した抗マラリア活性化合物の探索
2 資源・エネルギー・地球化学・核化学・放射化学 結晶欠陥ができても活性が低下しない光触媒材料の設計指針
3 環境・安全・グリーンケミストリー・サスティナブルテクノロジー 二酸化炭素排出削減に向けた化学産業の電化 ～マイクロ波加熱技術の産業利用～
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BCSJ/Chem Lettグラフィカルアブストラクト/ 390
- 化学会発/393
第5回日台合同シンポジウム「革新触媒による持続可能な化学合成」 The 5th CSJ-CSLT Joint Symposium -Sustainable Chemical Synthesis via Emerging Designer Catalysts- 2025年3月27日 関西大学 千里山キャンパス（日本化学会第105春季年会 併催）
企業現場見学会2025 参加学生を募集します 産学交流委員会人材交流小委員会
第105春季年会CIP開催報告ならびにイノベーション共創講演賞受賞者コメント
- 支部だより/399
化学を体験し学ぶ /東北支部
- 部会だより/400
部会活動の紹介 /コロイドおよび界面化学部会
編集者の独り言 / 401
- 会告（次号予告）/ 402
お知らせ / 403
行事一覧
講習会・講演会
研究発表会──発表募集
研究発表会──プログラム
掲示板 / 428
求人・求職 / 429
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