日本化学会

閉じる

トップ>会誌・図書 >化学と工業 >Vol.61,No.2

Vol.61,No.2 2008年

特集: 分子科学の最前線―極限への挑戦

極限への挑戦を通じ,分子科学のフロンティアが急速に拡大している。分子内の量子力学的干渉の極限的精密制御によって,気体状態の分子への情報の書き込みと読み出しが現実のものとなった。また,極点的に強い光の場の中で,分子内を水素原子が超高速で移動する現象が見出され,新しい光反応制御法が見えてきた。一方,光の回折限界を超えた極限的光学顕微鏡の開発にしのぎが削られ,細胞の高解像イメージングが可能となった。また,星間分子雲における分子の同位体組成の研究から,極限的に低温かつ低密度の状態における特異な化学反応過程の存在が見出された。本特集では,極限に挑む分子科学の最前線を紹介する。

 

OVERVIEW:

材料化学から社会システム設計まで
総合学際領域としての砂漠化防止

 

化学と工業 最新一覧