日本化学会

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Vol.78, No.12 2025年

様々なスケールの化学現象の計測・理解に根ざした"未踏ナノ領域"の開拓とその応用
分野融合による新領域の開拓は,学術変革,CREST,さきがけなど,研究機関を跨いだグループを組織して取り組むことが多い。一方,同じ機関に所属していれば,より密にそれぞれの強みを活かした新しい方向性を示せる可能性がある。世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)は同じ研究機関の研究者を中心に,世界に伍する新しい研究領域を作り出すことを目的に設計された。今回は,設立から9年経った金沢大学の取り組みを取り上げた。様々なスケール(階層構造のそれぞれのスケール)の化学現象を"ナノ計測学","生命科学","超分子化学","数理計算科学"の研究者が分野横断的にアプローチし,従来あまり扱えなかったスケール(="未踏ナノ領域")での化学現象を理解・開拓するとともに,得られた成果を生命や医療への応用展開に進めてきた。本プロジェクトの成果・発見を,化学の視点からまとめていただいた。

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