日本化学会

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Vol.78, No.6 2025年

化学構造リプログラミング~統合的物質合成科学の創成~
未来社会における物質・材料は機能の高度化はもとより,低環境負荷やリサイクル性など多様な要求を同時に満たすために,物質の構造が複雑化することが予想される。計算化学・情報科学の進展に伴い複雑物質の精緻な設計が可能となりつつあるが,設計された複雑物質を迅速に合成するための手法は必ずしも存在せず,今後のボトルネックとなる。2024年に学術変革領域研究(A)に採択された「化学構造リプログラミング(SReP)による統合的物質合成科学の創成」では,複雑物質合成の新アプローチとして「物質の骨格構造を後から部分的に編集する方法」の開拓・深化が進められている。本特集では,当該領域研究の研究者らに,有機分子,無機物質,巨大物質,それらの分析・シミュレーションの観点から,化学構造リプログラミングの重要なトピックを執筆いただき,物質合成科学研究の最新動向を紹介する。

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