日本化学会

超分子化学の新時代：複合化・階層制御への挑戦
超分子化学は，分子間の弱い相互作用を利用した高秩序の集合体により機能創出を目指す化学で，1987年と2016年にノーベル賞が授与されるなど重要な研究領域です。今なお，生体に匹敵するような複合機能システムの創出に向けた"歩み（＝基礎研究）"は進められています。藤田誠教授をはじめとして，日本が先端を走っていた領域ですが，現状はどうなっているのか，若手も含めた新進気鋭の研究者に，現在とこの先の展望をまとめてもらいます。この領域の国際会議が2025年に15年ぶりに日本で行われる予定であり，現状と今後をまとめるいい機会だと考えます。