身近にありながらじつはうまく人に説明できないような疑問点を誰もが持っていると思われる。小学校から大学院まで各段階で先生方はいろいろと工夫を重ねて身近な疑問を解決するような授業をしている。「化学と教育」誌が理科教育,化学教育に携わるすべての人たちの参考になり,活用してもらえるような雑誌であってほしいと願って,「市民として必要な基礎・基本の化学Ⅵ 身近な疑問と化学(なぜ○○なのか?)」と題した企画を立てた。身近な化学(科学)を見直し,小学校から大学院までの各段階における様々な工夫を紹介し,さまざまな人々に手に取ってもらえる機会になることを期待している。