日本化学会

閉じる

トップ>会誌・図書 >化学と教育 >Vol.60, No.6

Vol.60, No.6 2012年

ヘッドライン:凍る化学と凍らない化学

水を冷やすと氷になるが,いつでも同じように凍るわけではない。凍結は氷核の形成や氷結晶の成長といった過程を経る。この過程は環境,例えば,凍結温度や重力の有無でも影響を受けるだろう。そして,その凍結過程に関わる物質もある。自然界には氷核をつくりやすくする物質や,逆に氷結晶の成長を妨げるタンパク質などが知られている。また合成高分子材料の表面でも水の状態は違っている。これらを上手に利用することで,人工降雨や冷凍食品,生体適合材料など様々な応用も可能である。本特集では,これらについて平易に解説いただく。

化学と教育 最新一覧