内閣府は2012 年6 月4 日,グローバル人材育成推進会議のまとめを公表した。これによると「高校卒業時に国際バカロレア(IB)を取得可能な,またはそれに準じた教育を行う学校を5 年以内に200 校程度へ増加させる」こととしており,IB 普及に本格的に取り組むことになった。今回の化学教育フォーラムでは,我が国におけるIB 実施の現状と課題について考察した。文科省大臣官房国際課からはIB の考え方と我が国における今後の方向性について解説いただいた。さらに現在IB 実施校である前期中等教育課程(MYP)認定校と,中等教育課程(DP)認定校から,それぞれの現状を紹介していただくとともに,大阪大学からはIB 修了生受け入れの現状や今後の課題について報告していただいた。