原子力産業と化学
原子力発電は,世界の発電需要を支える1 つの発電方式であるが,それを支える原子力産業と関連する化学について考える機会は少ない。そこで,核燃料の再処理や使用済み核燃料の最終処分,福島第一原子力発電所の事故後の環境保全に関係する化学の知見を紹介することができれば,中高の理科の授業における教材として有意義と考え「原子力産業と化学」を企画した。原子力産業と化学の関わりについて意識している中高生はそれほど多いとは考えられず,化学の視点で原子力産業を解説いただき,教育関係者が新しい探究的な課題を考えていくヒントとして利用いただければと考えている。