日本化学会

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Vol.71, No.5 2023年

イメージングの化学

生体を傷つけずに細胞や組織の形を観察することや,生体内での物質の局在とその時間変化を追跡することは,生命現象を理解する上で重要である。古くから光学顕微鏡を用いる観察が生命科学研究の中心的な手段であったが,今日では,物質と電磁波との相互作用に基づいて,平面的・立体的に情報を展開するイメージング技術が飛躍的に発展した。病態解明や創薬を含む生命科学研究のみならず,臨床診断を支援する技術として現場にも定着している。こうした技術は,化学と生物の分野では不可欠であり,またその発展には化学が貢献し
てきたところも大きい。本企画は,これらの技術において,特に実際の応用例にウエイトを置きながら解説する。

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