日本化学会

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Vol.69, No.11 2021年

ヘッドライン:免疫の化学
1980 年にWHO は天然痘の根絶を宣言し,20 世紀中に人類は感染症を克服できると期待されていた。しかし,2003 年の重症急性呼吸器症候群(SARS)の流行,2020 年には新型コロナウイルス感染症(COVID-19:coronavirus disease 2019)の拡大で,感染症研究の重要性に改めて気づかされた。そのほか,インフルエンザ,デング熱,エボラ出血熱,多剤耐性菌などの感染症の懸念に人々は晒されている。また,アレルギー,じんましん,喘息,花粉症など,多くの人が免疫の異常反応に悩まされる現状がある。そこで,アレルゲンや病原体と免疫細胞との相互作用,免疫疾患の発症,抗原抗体反応の応用など,免疫と化学の関わりについて解説する。

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